ヒナの食滞

ここでは文鳥の研究も兼ねて行っているので、定期的な人口孵化や人口飼育で記録をつけています。
ヒナが孵ってからの温度湿度の取り方、食事の濃度や回数、そのうから腸に食事が運ばれるまでの時間など、ざっくりな説明ですが一番神経を使う時期が生まれてから1週間までです。
人間の育児と同じで ほとんど寝れません。

この写真のヒナはうちのダイヤモンドフィンチ、ムクの息子です。
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あまり自育しないため、ブリーダー泣かせの鳥ですが、よいペアでよい環境があればちゃんと育ててくれます。
(たまに放棄するので油断は禁物ですが)

親が育てなかったり、巣から落としてしまう、殺してしまう、というケースの相談
も多く、自分でなんとか育てようと試みても残念な報告が半分ぐらいです。

失敗が多いケースが・・・

●湿度が足りない
●温度が足りない
●温度が高すぎた(脱水)
●ごはんのあげすぎ(量が多すぎる、まだ消化器官が対応できない)
●ごはんの濃度が高すぎる濃すぎる(食滞の原因に)
●ごはんの間隔が短すぎる
●ごはんの間隔が長すぎる
●ごはんが熱すぎる(食滞の原因に)
●ごはんが古すぎる
●ごはんが冷たすぎる(低体温に)
●ごはんの作業に時間がかかりすぎ(体が冷えてしまう)

昔から使われているあわ玉も 古いものや神経質な鳥には食滞を起こしやすいごはんです。
また栄養が少なく、吸収消化にも時間がかかる食材のため体内に停留している時間が長いので 体重測定値に誤差が生じやすいです。


↓ ステキな鳥、ダイモンドフィンチ(うちの子たちです)
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奇形の子の日常のお世話について

この文鳥は足が逆向きについています。
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指先もナックリングになっているため、頭をかいたり細かい動作はできません。
生後3週のヒナ兄弟4羽の引き取りでしたが全員が奇形で、親は育てることをしなかったようです。

奇形の程度にもよりますが、この2羽は同じレベルの障害の為、低いケージ゙の床で生活させています。
温度は常に26~27度(サーモスタッドにて管理)、床には新聞紙をひき、その上に犬用ペットシーツをクッション材として敷いています。
ペットシーツは毎日交換します。
(これはフィンチだけ適用です。インコ系は誤飲の可能性があるため使用しません)
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足がナックリング(常にグーの状態)であるため、便がつきやすいため2日~3日に一度、ぬるま湯で洗います。
その際に排泄部分も汚れているようなら洗います。
排泄部付近の羽は汚れがつきにくいように予め羽をカットしている子もいます。
また爪もなるべくこまめに切ります。
伸びているとペットシーツにひっかかりやすく、便もつきやすいためです。
グーになっているため、自分の足を爪で傷つけてしまう子もいるので場合によっては削ります。
月に1回程度水浴びもさせています。
水浴びについては通常の子のように尾脂線の脂で入念な手入れができていないため、常温またはぬるま湯で水浴びをさせます。
ここでは33度の看護ケースに1センチ程度に浅く水をはり、その中で水浴びをさせています。
その後、35度程度の看護ケースに移動して乾かします。
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※細かい説明は省いていますがこの2羽についてのケアになります。
難しいのは同じ障害の子はいませんので 一羽一羽のケアの方法を模索しながら安全に行わなくてはいけないこと。
奇形を持つ子の場合、内臓、神経系統にも疾患をかかえている場合が多く、発作がでるようなタイプは水浴びなど環境に変化を与える行動は控えた方がよいことです。

NPOに変更してから

<NPOに変更してから>

いままでは私財と小鳥のやどの収益を小鳥レスキューにあててきましたので寄付や会費などの募集を行いませんでした。
NPOになり、他の愛護団体、介護、擁護、保護、権利、他の動物団体に関する規約や方針を調べていくうちに、当団体の方針についての見直しや考え方を整理する必要があるのか?
という疑問にあたりました。
指針の差にも驚かされます。
自分の団体のことだけではなく、他の団体やきちんと運営されている団体との協力関係や情報交換も定期的に行い、協力していただける会員やサポーターの方々に、どう公開し、共有していくことがわかりやすいのか、ここで考えていきたいと思います。

この5年間での問題として、当団体はコンパニオンバードの保護活動をメインにしていますが、鳥のレスキューを最優先にすることにより、個人、法人問わずに鳥の引取りを行ってきました。
ですが、動物愛護や動物の権利を主張する団体の方とお話しをすると、当団体がペットショップとの連携で不幸な動物たちを増やす活動に加担しているにすぎない、というのです。
考え方や見方の角度はそれぞれありますが、その方たちの方針では「ペットショプ、猫カフェ(鳥も)など、動物を商売としていること自体が悪」という考え方なので、そのような場所への出入り、購入などは以ての外、らしいのです。
これは現在ニュースでも問いただされている、くじら、イルカ、犬、他の問題と類似しているような気がします。

世の中にはいろいろな問題があふれていて 簡単に解決することができないもの、思考が極端で破壊的なもの、などたくさん存在します。

小鳥レスキュー会でも、引き取る鳥の優先をつけてよいのか?
奇形であれば奇形を生み出した個人やブリーダーに責任を問うべきなのか?
(この場合の責任とは【相談されても引取りをしない】という意味です)
ルールを作るのは簡単です。
ですがルールに縛られて、本来助けたい鳥たちの死を早めてしまうような行動はとりたくない、と考えています。

個人の方が持ち込む場合も、ルールや優先をつけてはどうですか?
という貴重な意見をいただきました。
多い理由としては・・・

●家庭の事情で飼育が困難
●本人入院または死去
●手乗りじゃない
●子供が増えすぎてしまった
●経済的な余裕がない
●飼ってみたらかわいくなかった
●アレルギーがでた
●移転のため


ここに書いていないようなビックリするような相談も数多くありますが別の枠で報告していきます。

現在は鳥の安否を優先にして引取りをしています。
奇形であっても病気であっても同じようにしていますが、引き取ったばかりの鳥は隔離したり、薬をのませたり、検査をしたりと手間や時間がかかります。
引取りに優先をつけた方がよいのか、意見などがありましたら遠慮なくメールをいただければと思います。